夏の終わり
父ちゃんです。
時間が飛んで夏休みの終わり、8月25日。
相方のもえちゃんがニュージーランドへ帰ってしまったので、つむちゃん一人の山村留学となる2学期に向けて木頭まで送ってきました。
姉ちゃんはテストが近いので留守番、父ちゃん母ちゃんとで車に乗って。
いつもの国道195号も飽きたので、今回は神山町から土須峠を越えて木沢に入るルートで。
道を覚えるのが得意なつむちゃんはいつもの道の方が良かったみたいだったけど、まあいいじゃないか。
地図で見ると195号で那賀川沿い行くより近い、ように見える。
実際は離合も厳しい細く曲がりくねった急坂を標高1000mまで駆け上がるので、多少近いのかも知れないけど時間がかかる、そしてしんどい。
ややこしい道行くから母ちゃんつむちゃん不満げ。
そしてやっとのことで峠を越えたと思ったらさらに細い未舗装路に入ってまた上るので、母ちゃんつむちゃんブーイング。
まあいいじゃないか。
標高1300mのファガスの森で昼食。
夏休みの日曜でも他のお客さんは1組だけ。
犬がキャンプ場の草原を走り回っている以外、景色は止まって見えて森に溶け合うような鳥と虫の声だけが聞こえてきます。
この空気をひとり占めできるのは、ここが四国の奥の奥でつまりは日本の奥の奥の奥だからなのでしょう。
夏休みの最後の日曜日というので高速道路は車が多い印象でしたが、那賀町の奥に入れば絶景を前に静かな時間を過ごせるのです。
ここ「ファガスの森」だったり那賀川源流の「山の家奥槍戸」だったり、土須峠の神山町側の「岳人の森」だったり、この辺り、驚くような山の奥なのに立派な食事ができたり宿泊できる場所があって、涼しく静かに夏を過ごすにはすごくいい場所です。
ここに来るまでは不満げだった母ちゃんとつむちゃんもここの空気と名物の鹿肉カレーに満足げ、よかった。
木沢を経由して木頭北川へ着いたのはもう夕方の時間。
結遊館での暮らし、親と離れた暮らしがまた始まることにはやっぱり複雑な感情でいるようだったけれど、そこにたまたま同級生のこいちゃん登場。
つむちゃん戻ってきているかとバスに乗って遊びに来てくれたようです。
再会を喜んで二人わいわいやっていたのが別れづらい思いを紛らせてくれました。
このタイミングがちょうどいいのかな、と我々は木頭を後にしたのでした。