山里のまど

2019年4月より次女が親元離れて徳島の山奥で山村留学をしています。山村留学のことや山の暮らしについて書いてゆきます。

和無田八幡神社お祭り

11月1日(金)

この日は3連休で一度帰省するつむちゃん(+一緒に明石に遊びにくるこいちゃん)を迎えに木頭に来たのですが、ちょうど和無田八幡神社のお祭りがあるというのでそれも見せてもらいました。

学校の真横にある、杉の大木が対になっている神社です。

木頭の中心集落である和無田・出原地区を見降ろす高台にあって、山村留学の見学で初めて学校を見に来た時にも強く印象に残っているので、自分の中では木頭のシンボルのような存在だと思っています。


人口約1000人の旧木頭村内でも5つの集落でそれぞれのお祭りが行われているそうで、人が減ってもまだそんな小さな単位で行われているということからも、農山村で祭事が大切にされていることを教えられます。

とは言え、以前はこの和無田地区と隣り合う出原地区は別々に祭りを行っていたのが今は併せて行われているし、聞けば今回行われた太刀踊りも元々は廃村になった中内地区で行われていた神事だったということで、人が減ってゆく中で集落の行事も形を変えていかざるを得ないのだとも思い知らされます。


和無田・出原は木頭の中心地にあたる地区ですが、思ったよりひっそりした地元の神事という雰囲気。
お祭りと言えば屋台ですがここではたこ焼き屋が一台だけでした。

沢山の人が帰省するお盆の夏祭りは花火も上がって賑やかだと聞いているので、いわゆる村祭りのイメージに近いのはそっちなのかもしれません。

 

少し特別なのは、今回は一度途絶えていた中学生の太刀踊りが復活ということで、中学生全校生徒8人が刀を持って踊りを奉納する姿を見せてくれました。

この地区の小学生は女子は巫女、男子は神輿の太鼓の役割があって、この日は学校の授業は午前中だけ。

他の地区の子どもや学校の先生もそれを見に集まっていて、その分賑やかだったのかもしれませんが、それでも粛々と行われる神事を皆で見守るという厳かな雰囲気が全体的にありました。

こういう、地域の内で行われているような小さなお祭りに立ち会える機会も、山村留学という縁があったからこそで、貴重な体験ができて良かったと思います。

 

お祭りは夕方までに終わって、子どもたちはいつもの下校バスで帰宅。

帰ってから準備して、つむちゃんとこいちゃんを乗せて明石に帰ります。

こいちゃんはこの日をすごく楽しみにしていたようです。

すっかり暗くなった18時頃に木頭を出て、明石に着いたのは22時半でした

 

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